第14回クリーニングに関する情報セミナー
−テ−マ:ファッション性と品質とクリ−ニング−

直線上に配置

クリーニングに関する情報研究委員会       
                   委員長 牛田 智(武庫川女子大学・教授)

 衣服は,耐久性だけでなくファッション性を求めているわけですから,必ずしもクリ−ニングしやすく作られるわけではありません.また,常に新しい素材や新たな加工が登場し,クリ−ニングを一層難しくしています.ファッション性が追求される場合,衣服は必ずクリーニングしなくてはならないのか,クリ−ニングを犠牲にしたファッションがあったていいかもしれない,ということも,極論すればあり得るかもしれません.しかし,消費者は,衣服はクリ−ニングによってきれいになってほしい,買った時の状態に戻してほしいと思っていることも事実であり,ファッション性とクリ−ニングには,常に対立関係が生まれます.
 そこで今回のセミナ−では,ファッション性を高めるために,最近よく用いられる新しい素材や新しい加工について紹介して頂き,その素材や加工によってできあがったファッション製品の,クリ−ニングという観点からの品質上の限界を明らかにしてみることとしました。そして,セミナ−の最後には,講師によるパネルディスカッションを行いました。
 なお、取り扱いの難しそうなテキスタイルのサンプルを、各自4種類ずつお持ち帰りいただきました。

[期  日] 2006年2月24日(金) 10:00〜16:30 <終了しました。>
[会  場] 扇町インキュベ−ションプラザ 会議室
   530-0052 大阪市北区南扇町6-28 水道局扇町庁舎 http://www.mebic.com/access/
[内  容]
10:20 開会挨拶
10:30-11:50 講演1.「最近のトレンドとそこに使われている新素材や加工」
 新たな素材や加工などを使った生地や衣服の最近のトレンドを紹介して頂き,どのような新素材や加工がどう使われているのか,そのことによってどのような特色を出しているのか,実物を見せながら,問題のありそうな素材や加工を中心にテキスタイルメ−カ−のお立場からお話し頂きました.
  ・・・・・・・・・・・・京都織物卸商業組合 品質管理委員会副委員長 新田 守

11:50-12:50   昼食休憩

12:50-13:50 講演2.「アパレルの立場から見たファッション性と品質」
 新素材や加工が,クリ−ニングから見た品質上,どのような限界を持っているか,アパレルの立場からお話し頂きました.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(株)キング 本郷利明

13:50:15:10 講演3.「クリーニングの立場から見た品質上の限界」
 新素材や加工が,クリ−ニングから見た品質上,どのような限界を持っているか,クリ−ニング業界の立場からお話し頂きました.特に,トラブルが生じた事例を,実物を交えて具体的に紹介して頂くとともに,アパレル側へ向けての要望などもお話し頂きました.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大阪府クリ−ニング研究所所長 桑野富夫

15:20-16:50 討論会
 講師によるパネルディスカッションを,受講者も自由に発言できる,全員参加型の討論会として行いました.ファッション性が高く,クリ−ニングしにくい衣服や,トラブルが生じた事例の現物を前に,議論を深めました.

[定  員] 50名
[参 加 費]会員(学校・官公庁関係)5,000円、会員(団体・企業関係)7,000円、非会員9,000円、学生2,000円(いずれもテキスト代含む)