第17回クリーニングに関する情報セミナー
−クリーニング情報−表示と説明責任−

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クリーニングに関する情報研究委員会       
                   委員長 牛田 智(武庫川女子大学・教授)

 衣類の洗濯に関して、絵表示や取扱付記表示は、重要な情報です。クリーニング業法が改正され、利用者に対する説明義務等が追加されましたが、クリーニング業者はその表示に基いて、説明をすることになります。その実状はどうなっているのでしょうか。そもそもアパレル側はどのような取扱注意表示をどういう基準でつけているのでしょうか。またクリーニング側はそういった表示をどう読み取っているのでしょうか。

  過去のセミナーについては、クリーニングに関する情報研究委員会のページ

[協  賛] 繊維製品技術研究会(ATTS)、(社)日本衣料管理協会(TES会)、日本繊維技術士センター(JTCC)、(社)日本繊維機械学会
[日 時] 2007年11月20日(火)10:20〜17:00<終了しました。>
[会 場] 扇町インキュベ−ションプラザ会議室(開館は10:00)
    530-0052 大阪市北区南扇町6-28水道局扇町庁舎
[内 容] 
1. 講演「表示に注意を要する新素材」(仮題)
   ・・・・・・(社)繊維評価技術協議会 改森道信
 
 PTT、ポリウレタン糸、金属繊維、竹繊維など、どうクリーニングしたらいいのか、表示からだけではなかなか判断しにくい素材が出回っています。クリーニング業者も、新しい素材の情報を把握しないままクリーニングして、事故に至ることも少なくありません。そのような新素材にはどのようなものがあり、適切な取扱いのためにはどのように表示すべきかを解説していただきました。

2. 講演「取り扱い注意表示の話」
   ・・・・・・(株)レナウン 相馬 成男
 
 洗濯絵表示だけでは不十分な取扱い上の注意点を、より詳細に説明するための補足表示として、文言表示がつけられます。トラブルを防止するための重要な情報ですが、各社がそれぞれの表現を用いているため、消費者やクリーニング店に混乱を来たしかねません。アパレル産業協会では、その注意表示の表現の標準化に向けた取り組みがなされています。その取りまとめにあたられた委員のお立場から、お話しいただきました。また、このような注意表示は、どのような文言がどういう判断で選ばれるのかについても、アパレルのお立場から言及していただきました。

− 昼食休憩 −

3. 講演「クリーニング店での窓口チェックの実情」
   ・・・・・・兵庫県立生活科学研究所 M崎 敬子
 
 クリーニング業法が一部改正され、営業者に対して「利用者に対する説明義務等」が追加されました。受付窓口での相互確認や消費者に対する説明がどうなっているのか、改正前と比較してどの程度変化したのかなどについて、消費者とクリーニング事業者を対象に行われたアンケート調査の結果を中心にお話しいただきます。また、クリーニングトラブル要因やトラブル減少のための方策についても言及していただきました。

4. 講演「クリーニング業者にとっての表示と消費者への説明」
   ・・・・・・兵庫県クリーニング生活衛生同業組合 中村 悦次
 
 クリーニング業者にとって、アパレル側からの情報である洗濯絵表示や付記表示は重要な情報ですが、どのように読み取っているのでしょうか。情報は十分伝わっているのでしょうか。また、「説明義務」としての説明を、表示や商品からの判断でどう行っているのでしょうか。クリーニング業者を対象にした意識調査の結果を踏まえてお話ししていただきました。

5. パネルディスカッション(講師、クリーニングに関する情報研究委員会委員、会場の皆様での討論)


[定  員] 
50名
[参加費] 会員(協賛団体の会員も含む)5,000円、非会員8,000円、学生2,000円(いずれもテキスト代含む)