クリーニングに関する情報研究委員会
委員長 牛田 智(武庫川女子大学・教授)
衣料品の取扱い表示は、JIS L 0001 (以下新JISと言う)に基づく表示が、平成28年12月1日から始まりました。新JISは、国際標準の(ISOの)記号をそのまま国内規格にしたこともあり、これまでのL 0217からの単純な置き換えでは済みません。また、これまで「取扱い方法を指示」という「指示(推奨)表示」であったものから「回復不可能な損傷を起こさない最も厳しい処理・操作に関する情報を提供」という「上限表示」に変わったことが、実際の表示にどのように反映されているか、また何か問題点が無いか、気になるところです。そこで、今回のセミナーでは、様々な立場からのご講演をいただき、新取扱い表示の現状と課題を考えてみました
[日時・会場]
2017年8月3日(木) 13:15〜16:50 東京会場:日本女子大学 新泉山館1階大会議室<終了しました>
(〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)
交通アクセス:JR山手線目白駅 徒歩15分又は都営バス5分
東京メトロ副都心線 雑司ヶ谷駅、東京メトロ有楽町線 護国寺駅より徒歩
2017年8月7日(月) 13:15〜16:50 大阪会場:大阪大学中之島センター 講義室301<終了しました>
(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53)
交通アクセス: 京阪中之島線 中之島駅、阪神本線 福島駅、JR東西線 新福島駅、
JR環状線 福島駅、地下鉄四つ橋線 肥後橋駅より 徒歩
[内 容]
(13:15〜13:20) 開会の挨拶
(13:20〜14:30) 1.講演「アパレル側からみた新JISによる表示の現状と課題」
・・・(株)レナウンアパレル科学研究所 神崎 晃
新JISに従った取扱い表示は、実際にどのような判断基準でつけられているのか、またそのための試験法はどうなっており、どう適用されているのか。実際に新表示をつけることで見えてきた問題点や課題は何か、表示をどうつけるかに関して、2015年に作成された「表示責任者のための取扱い表示記号作成ガイドライン」やその改訂にも触れていただきながら、お話しいただきました。
(14:40〜15:40) 2.講演「クリーニング側からみた新JISによる表示の現状と課題」
・・・東京会場 NPO法人 日本繊維商品めんてなんす研究会 田村 嘉浩
・・・大阪会場 関西繊維商品めんてなんす研究会 西山 誠
これまでの取扱い絵表示の対象は「家庭における洗濯」でしたが、新JISでは商業クリーニングが適用範囲に入りました。またウエットクリーニングの記号が新たに加わりました。それを受けて、クリーニング側はどのような対応をしているのか、現状や今後の課題について講演いただきました。
(15:40〜16:50) 3.講演「新JISによる表示の実態と解決すべき課題とその方策」
・・・繊維製品技術研究会(ATTS) 新JIS取扱い表示研究分科会 委員長 山田 勲(花王(株))
新JISには、酸素系漂白剤の可否やウエットクリーニングの可否などが新たに加わったり、「表示には(特に×をつけるなら)、根拠・裏付けを持つことが望ましい」旨の注記があります。過保護表示がなくなったり、消費者にとってメリットも多いと思われますが、実際にはいろいろな課題があると考えられます。繊維製品技術研究会(ATTS)では、新JISの運用上の課題について、「新JIS取扱い表示研究分科会」で検討を続けておられます。新表示の実態とそこから見えてくる課題やその方策について語っていただきました。
〔定 員〕 各会場80名
〔参加費〕 会員:5,000円, 非会員:7,000円, 学生:2,000円
過去のセミナーについては、クリーニングに関する情報研究委員会のページへ