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学 会 行 事
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 主な学会行事としては、例年6月に行われている年次大会(総会・研究発表・講演など)クリーニングに関する情報セミナー快適性・健康を考えるシンポジウム、、サステナブルファッション研究委員会の行事ファッション造形学セミナー消費性能試験法講習会消費科学講座見学・研修会実践アパレル講座各支部の行事、などがあります。

 このページでは、今後の学会主催の行事予定をお知らせします。学会誌5月号の会告の内容を反映しています。<2025年5月22日更新>

第54回消費科学講座~繊維産業のサステナブル革命: 持続可能な未来を創る革新と実践~<2025年7月25日、大阪・オンライン併用>
実践アパレル講座「快適性」入門-快適性の3要素の基礎と快適商品開発の手法を学ぶ-<2025年8月5日、東京・オンライン併用>※日程が学会誌掲載から変更になりました。

各行事の申込先に、e-mailアドレスを記載している場合がありますが、迷惑メールの原因とならないよう配慮しています。(アドレスを単純なテキストとして載せるのではなく、特殊な記述方法を採用しています。)

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第54回消費科学講座
~繊維産業のサステナブル革命: 持続可能な未来を創る革新と実践~


 繊維産業は,エネルギーや水などの使用による環境負荷が大きいと指摘もあり,近年サステナビリティに対する関心が大変高まっています.エネルギー面では,欧州の情勢不安定による国際的なエネルギー調達コストの上昇により,製造過程でのより一層の省エネが要求されています.環境面では,SDGs への理解が進む中,環境情報開示の推進の課題も表面化している一方で,環境にやさしい繊維として,リサイクル技術の深化が活発に行われています.さまざまな環境課題への関心が深まる中,今回は,繊維産業の持続可能な未来を創ることに挑戦している企業に焦点をあて,環境負荷低減へ向けた考え方やサーキュラーエコノミー活動についてその詳細な内容を伺い,皆さまとともに,持続可能な未来の繊維産業について一緒に考える機会になればと思います.

〔日  時〕 2025年7月25日(金)11:00~16:45
〔会  場〕 ド-ンセンタ-5階セミナー室2,オンライン併用(Microsoft Teams使用)
       (〒540-0008 大阪市中央区大手町1-3-49)
       交通アクセス:京阪天満橋・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分
〔内  容〕
(11:00~11:10)開会の挨拶
(11:10~12:10)基調講演「繊維産業における環境情報開示の国内外動向」
  ・・・一般財団法人カケンテストセンター サステナビリティ経営推進部 宇井 翔平
 近年,繊維産業においてもサステナビリティに対する関心が高まる中,環境情報に関する政策の検討も進んでいます.本講演では,欧州グリーンディールに端を発する欧州の政策動向や,2030年に向けた繊維ビジョンが示す日本国内の政策動向などについてお話します.

(12:10~13:10)昼休憩

(13:10~14:00)事例発表1.「豊田通商の繊維循環施策「PATCHWORKS™」および魚網リサイクルにおける現況・課題について」 
  ・・・豊田通商株式会社 サステナブルファッション部 高橋 浩平 
 豊田通商は,繊維・ファッション領域のサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「PATCHWORKS™」の取り組みを推進してきました.この一環として,南米を中心に地域社会に貢献する方法で廃漁網の回収・選別を行う.回収された漁網はブレオ社のノウハウにより,厳格なトレーサビリティ管理のもと国内で洗浄・選別後,海外でリサイクルされ,質の高い「NetPlus」ブランドの100%再生ナイロン素材に生まれ変わっています. 

(14:00~14:50)事例発表2. 「廃棄衣料品・裁断片を新たな資源にするアップサイクルL∞PLUSの  取り組み」
  ・・・倉敷紡績株式会社 繊維事業部 繊維企画課 萩本 千夏 
 繊維製品の生産工程で発生する端材をクラボウ独自の開繊・反毛技術で再資源化し,さまざまな製品へとアップサイクルする取り組みL∞PLUSを2017年から展開しています.廃棄衣料品の削減,有効活用で環境配慮,社会課題解決に貢献でき,クラボウ単独ではなくさまざまな企業との共創ビジネスとして繊維業界全体で取り組むことで,サステナブルなモノづくりや循環型社会の実現を目指しています.これまでの取り組みと,今後の展望について報告します.

(14:50~15:00) 休憩

(15:00~15:50)事例発表3.「『MITTAN』永く続く服作り」
  ・・・合同会社スレッドルーツ 代表 三谷 武 
 ブランド「MITTAN」は,短いサイクルで消費され,大量に廃棄される衣服の現状に対して,異なる価値観を提示することを意義として活動しています.修繕・染め直し・現金買取・再販・二次元コードによる背景紹介,定番品の展開といった取り組みを通じて,服を一過性の消費物ではなく,手入れを重ねながら長く着用する道具として再定義することを目指しています.本発表では,これらの仕組みの具体的な内容とその背景についてご紹介いたします.

(15:50~16:40)事例発表4.「ワールドが挑む、ファッションをサステナブルに楽しめる未来」
  ・・・株式会社ワールドプロダクションパートナーズ 品質管理部 枝村 正芳
 ワールドグループは,ファッション産業の環境負荷を軽減するため,「ワールド エコロモ キャンペーン」を展開.お客様から不要な衣料品を回収し,リサイクルや寄付に活用している.また,GHG排出量などの環境負荷削減を目指し,サステナブル素材ブランド「CIRCRIC」を開発や,2025年までに衣料品廃棄ゼロを目標に,資源を循環させる新たな仕組み作りを進めている.

(16:40~16:45)閉会の挨拶

〔参 加 費〕会 員(学校) 9,000円,会 員(団体・企業・官公庁)13,000円, 会 員(学生)1,000円
      非会員(学校)13,000円,非会員(団体・企業・官公庁)17,000円, 非会員(学生)1,100円
  ※会員は不課税,非会員は税込金額です.
〔申込方法〕 参加希望の方は,こちらの申込フォームからオンラインでお申し込み下さい.
〔参加方法〕 参加申し込み時に,会場参加か,オンライン参加かを選んでください.オンライン参加の方には,後日,メールで詳しい参加方法をご案内します.
〔問い合わせ先〕一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 


実践アパレル講座「快適性」入門
-快適性の3要素の基礎と快適商品開発の手法を学ぶ-

 

 実践アパレル講座は、新たに担当することになった仕事に関し早く専門家として活動できるように、基礎から実践にも役立つ知識を学びたいと願っている方々を対象にする講座です。
 「快適性」に対する市場の関心は高く、快適な衣服を目指した新商品の開発が活発に行われていると同時に、温熱生理、運動機能性、風合いを中心に快適性に関する学術研究が盛んに行われています。
 「快適性」を考える際には、他の機能性とは次のような点が異なります。
1)快適性を考える際には、衣服を環境~衣服~人体の系の中で捉える必要があります。そのためには人体生理や環境の基礎知識が必須となります。
2)快適かどうかの商品の良否は、人の感覚により判断されます。商品開発に当たっては物性値で示されることが望ましく、感覚として捉えられる量を機器により計測する技術が求められます。
 本講座の「快適性」入門では、そもそも「快適性」とは何か、という入門編からはじまり、上記1)および2)の課題に答え、快適性をテーマするときに必要な実践的な知識までが学べます。
 講師は1986年以来「快適性を考えるシンポジウム」を年2回のペースで主宰している快適性・健康研究委員会の委員の先生方です。講演時間もお一人90分をとっており、たっぷりとお話が伺えます。
 本講座は快適性に関する商品の開発を目指しておられる商品企画部門をはじめ関係する部署の企業の方々、並びに学術研究に取り組もうとされている大学の方々のご聴講をお待ちしています。

〔日時〕2025年8月8日(金)8月5日(火) 10:00~16:30 ※学会誌掲載から日程が変更になりました。
〔会場〕日本女子大学 新泉山館 1階大会議室  オンライン併用(Microsoft Teams使用)
〔定員〕60名
〔内容〕
(10:30~12:00)1.衣服の温熱的快適性に関する研究手法と評価手法
   …………………………横浜国立大学教授 薩本 弥生
 気候に応じた衣服の快適性を考える際には、衣服を環境~衣服~人体の系としてとらえ、そこで生じる熱水分移動とヒトが感じる温熱生理反応との関係、衣服 の素材や構成要因が及ぼす影響等への理解が求められる。本講では、入門編としてこれらの基礎を解説するとともに、模擬皮膚や発汗サーマルマネキン等による 快適衣服開発のための物理的評価手法について紹介する。

(12:00~13:00) 昼 食

(13:00~14:30)2.圧力測定による衣服の適合性/動作性評価手法と圧感覚を対象とする研究手法
   ……………………信州大学教授 金井博幸
 被服の適合性(フィット性)と動作性は、いずれも着心地に影響を与える重要な性能である。身体に適合していない被服を身に付けると部分的に高い圧力が身 体に作用することがある。また、身体動作にともなって被服素材が引きつれることでも圧力が作用する。このような圧力は着用者に不快感を与えるだけでなく、 着用者が健康を害する原因になることもある。本講では、圧力を測定する方法、圧力値から適合性や動作性を評価する方法、心理量と圧感覚の関係について述べ る。また、圧力分布を製品設計に生かす研究事例についても紹介する。

(14:30~14:40) 休 憩  

(14:40~16:10)3.風合い・触感的快適性に関する研究手法と評価手法
   ……………………神戸大学教授 井上 真理
 人が触れて用いる被服の快適性において、材料である布の触感は重要な要素である。布の触感や見た目の美しさを風合いと呼ぶ。本講では人の感覚として捉え られる風合い・触感を機器により計測する感覚計測技術として、低荷重域の力学的特性、表面特性、接触冷温感の測定方法、測定データと主観評価との関係につ いて述べる。また、触感に関わる研究事例についても紹介する。

(16:10~16:30)3人の講師を交えた質疑応答

〔参加費〕会 員(学校) 9,000円,会 員(企業・団体・官公庁)13,000円,学生会員1,000円
  非会員(学校)13,000円,非会員(企業・団体・官公庁)17,000円 非会員(学生)1,100円
   ※会員は不課税,非会員は税込金額です。
〔申込方法〕参加をご希望の方は,こちらの申込フォームより必要事項を記入してお申し込みください。
〔参加方法〕参加申し込み時に,会場参加か,オンライン参加かを選んでください.オンライン参加の方には,後日,メールで詳しい参加方法をご案内します.
〔申込・問合せ先〕一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 

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各行事の詳細は、学会事務局まで

 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail