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学 会 行 事
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 主な学会行事としては、例年6月に行われている年次大会(総会・研究発表・講演など)クリーニングに関する情報セミナー快適性・健康を考えるシンポジウム、、サステナブルファッション研究委員会の行事ファッション造形学セミナー消費性能試験法講習会消費科学講座見学・研修会実践アパレル講座各支部の行事、などがあります。

 このページでは、今後の学会主催の行事予定をお知らせします。学会誌4月号の会告の内容を反映しています。<2025年4月24日更新>

第69回 快適性・健康を考えるシンポジウム-「情動 ~快・不快~と行動」-<2025年4月25日、京都>
東海支部総会ならびに講演会<2025年4月26日、名古屋>
実践アパレル講座「アパレル製品の基礎知識と品質管理」入門-第3回 商品表示関連の基礎知識と品質管理-<2025年5月9日、大阪・オンライン併用>
実践アパレル講座「快適性」入門-快適性の3要素の基礎と快適商品開発の手法を学ぶ-<2025年8月8日、東京・オンライン併用>

各行事の申込先に、e-mailアドレスを記載している場合がありますが、迷惑メールの原因とならないよう配慮しています。(アドレスを単純なテキストとして載せるのではなく、特殊な記述方法を採用しています。)

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第69回 快適性・健康を考えるシンポジウム
-「情動 ~快・不快~と行動」-

 私たちの行動は情動によってコントロールされ、同時に行動が情動を変化させるという相互作用が存在します。「悲しいから泣く のか、それとも泣くから悲しいのか」という疑問に対して、どちらの脳内経路も存在することが現在明らかになっています。「快」と「不快」は行動を決定する 非常に重要な要因です。一方、情動はコミュニケーションツールとしての側面もあります。表情は情動表現として言語にかかわらず世界共通であり、受け取る側 の情動に影響を及ぼします。
衣服の着用行動は情動と深く関わり、心地よさ(温熱環境や動きやすさ)、見た目(視線の感じ方)などは、着衣行動を決める重要な要因であると考えられま す。このシンポジウムでは快・不快が生じるメカニズム、実際にどのような状況で快・不快が生じるのか?またその測定法について学ぶことにより良い繊維製品 の開発につなげることができるのではないかと思います。
 
〔日 時〕2025年4月25日(金) 10:30~17:15
〔会 場〕キャンパスプラザ京都 (京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
〔内 容〕
(10:30~10:40) 開会の挨拶
(10:40~11:50)基調講演1 「情動の脳内メカニズム………昭和大学 政岡 ゆり
 テクノロジーが進む社会の中、身体、精神、社会ともに良好な状態Well-beingへの導きが重要となってきている。Well-beingの鍵となる のは自らの内面の状態である。すなわち身体−精神のつながりを理解し、自らの感情との関わりを友好に、そして社会との関わりへのモチベーションを高めるこ とにある。本講演では、感情として表出される前の身体反応を含む情動にアプローチし、情動—記憶から意思決定に至る脳内のメカニズムについて考察する。

(11:50~12:50) 昼食休憩

(12:50~13:30)研究発表1 「化粧行動時に生じる情動を捉える」………ロート製薬株式会社 前澤 閑久
 化粧品の製剤開発は、皮膚生理測定で効能効果を、アンケートやインタビューなどで使用感評価を実施し、これらに加えて安定性・安全性を考慮して設計して いく。しかし、開発時の使用感評価と上市後の消費者の評価は必ずしも一致しない。そこで、消費者の化粧行動時に抱く情動を捉え、これまで以上に消費者に寄 り添う製剤開発に繋げる目的で、化粧行動時の生理指標測定を試みたので、いくつかの検証事例を紹介する。

(13:30~14:40)基調講演2 「「繊維製品に対する心地の評価」………信州大学 上條 正義
 繊維製品は、人体との接触が最も多いモノであることは過言ではない。人から求められる繊維製品であるためにはモノとしての機能性だけでなく、その機能が 人にどのような影響をあたえるのかを把握することが大切である。人に対してdistressになるのか、eustressになるのか、情動(心理)や健康 (生理)への影響について検討した研究事例を紹介したい。

(14:40~14:50) 休憩

(14:50~16:00)基調講演3 「見た目と情動」………………早稲田大学 菅原 徹
 ヒトの見た目、魅力の違いはどのように情動や他者との関係性に影響するのか?特に姿 勢と表情(笑顔)に焦点を当て、様々な研究事例を基に解説する。 「整ったプロポーションを台無しにするスマホ姿勢」「顔立ちをも変えてしまう感情の癖」「食事の美味しさを左右する同席者の笑顔」「スマイルの金銭価値は 0円ではなく46円」「魅力的な笑顔に出現する黄金比Φ」など。姿勢と表情の意識化を通して、快情動を喚起する見た目を創出する。

(16:00~16:15) 休憩
(16:15~17:00)総合討論
(17:00~17:15) 閉会挨拶・名刺交換会

〔参加費〕会 員(学校) 9,000円,会 員(企業・団体・官公庁) 13,000円,会 員(学生)1,000円
 非会員(学校) 13,000円,非会員(企業・団体・官公庁) 17,000円,非会員(学生)1,100円
     ※会員は不課税,非会員は税込金額です。
〔申し込み方法〕参加をご希望の方は,こちらの申込フォームに必要事項を記入してお申込みください。
〔申込・問合せ先〕 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  


東海支部総会ならびに講演会

〔主  催〕(一社)日本繊維製品消費科学会 東海支部
〔日  時〕2025年4月26日(土)
1. 総  会  13:30~13:50
〔会  場〕椙山女学園大学 生活科学部棟地下1F B110教室
  名古屋市千種区星が丘元町17-3
  名古屋駅から地下鉄東山線・藤が丘行に乗車し(約20分)、「星ヶ丘」駅下車 、星ヶ丘駅6番出口から徒歩約10分
〔議  題〕
2024年度事業報告
2024年度会計報告
2025年度事業計画(案)
2025年度予算(案)
2025年度支部幹事および役員(案)
その他

2.講 演 会 14:00~15:30 
〔会  場〕 椙山女学園大学 生活科学部棟 地下1F B110教室
  講 師:三重大学名誉教授・椙山女学園大学教授 増田智恵氏  
  演 題:「衣服設計に生かすための3次元人体曲面形状と2次元平面パターンとのコミュニケーション術」
 
〔参 加 費〕無料
〔申込方法〕 こちらのFormからお申込みください。
Formから申込できない場合には、「講演会」と明記し、氏名、所属(学生は学年も記入)、メールアドレスをご記入の上、下記までお申込ください。
〔申込締切〕2025年4月18日(金)
〔申 込 先〕〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町 17番3 号
  椙山女学園大学 井上尚子  E-mail   TEL: 052-781-1186 (代表)


実践アパレル講座「アパレル製品の基礎知識と品質管理」入門
-第3回 商品表示関連の基礎知識と品質管理-

 

 アパレル業界の未来を切り拓く、エキスパートへの第一歩を踏み出しませんか?
 本講座では、アパレル製品の基礎知識と品質管理について、実際の現場で直面する課題に対応できるスキルを身につけることができます。特に、ファッション 業界で活躍を目指す大学生、専門学校生、そしてアパレル企業の新人の皆さんにとって、これからのキャリアを飛躍させる絶好の機会です.実践アパレル講座で は、業界のトッププロフェッショナルが直接指導します。上田 良行氏(上田繊維技術士事務所)は、繊維製品の表示に関する法規制のスペシャリストとして、実際の事例を交えた解説で消費者の信頼を得るために不可欠な知 識を提供します。海老澤 美幸氏(弁護士・ファッションエディター)は、インフルエンサーを活用した最新のマーケティング手法や、法律に関する知識を活かし、著作権や肖像権につい ての洞察を提供します。そして、内山 雅章氏(一般財団法人ニッセンケン品質評価センター)は、安全で安心な製品を提供するための品質管理の第一人者です。リスクアセスメントと具体的な対策を 学び、企業の社会的責任を果たすためのノウハウを手に入れましょう。
 ここでは、商品表示の重要な要素について深く理解し、過去のクレーム事例から学ぶことで、製品の信頼性を高める方法を一貫して学べます。アパレル業界の変 化に即応し、自信を持って次のステップへ進むために、ぜひこの講座に参加して実践的な知識を身に付けてください。未来のファッションリーダーを目指して、 一緒に成長していきましょう。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 第1回 色や染色堅ろう度関連の基礎知識と品質管理(2024年11月実施)
 第2回 縫製関連の基礎知識と品質管理(2025年1月実施)
 第3回 商品表示関連の基礎知識と品質管理(今回のご案内)

 なお,本実践アパレル講座は,2024年11月に第1回を実施後,2025年5月までの間に計3回を開催します.クレーム事例については,学会誌で 2018年~2020年の3年間に渡り連載した「苦情品診断学実践講座」全18回から抜粋しております.詳細は,2024年1月に刊行しました「苦情品診断学実践講座」をご参照ください.


〔日時〕 2025年5月9日(金) 10:40~16:45
〔会場〕 ド-ンセンタ-4階大会議室1,オンライン併用(Microsoft Teams使用)
   (〒540-0008 大阪市中央区大手町1-3-49)
    交通アクセス:京阪天満橋・地下鉄谷町線天満橋駅から東へ徒歩5分
〔内容〕
10:40~10:50 開会の辞
10:50~12:00 基礎講座1.『アパレル製品の表示と法規について』
  ・・・・・上田繊維技術士事務所 上田 良行
 消費者基本法によれば,事業者は供給する商品及び役務について,“消費者に対して必要な情報を明確かつ平易に提供する“ことが責務の一つに掲げられてい ます.ここでは繊維製品の表示での関連法規である,(1)家表法 (2)景表法 (3)薬機法 そしてJIS規格である(4)サイズ表示について,わかり やすく概要と違反事例または苦情につながる事例を説明いたします.

12:00~13:00 昼食休憩
13:00~14:00 基礎講座2.『ファッションプロモーションの現代知識』(オンライン講演)
  ・・・・・三村小松法律事務所弁護士/ファッションエディター 海老澤 美幸
 近年のインターネットやSNSの発達により,インフルエンサー等を活用したマーケティングの登場など,ファッションプロモーションの手法は大きく変化し ています.それに伴い,著作権や肖像権への理解がますます重要になると共に,新たな課題が浮かび上がっています.そこで,本発表では,ファッションプロ モーションの際に不可欠な著作権と肖像権について事例を交えてご説明すると共に,広告であることを隠す「ステマ」,新たなツールである「生成AI」,根拠 なく環境に配慮しているように見せかける「グリーンウォッシュ」の最新動向をご紹介したいと思います.

14:00~15:10 基礎講座3.『アパレル製品の安全・安心と品質管理について』
  ・・・・・一般財団法人ニッセンケン品質評価センター 内山 雅章
 安全・安心な商品の提供は,企業の社会的責任( CSR)を果たすための重要な責務の一つです.安全・安心に関連するハザードを常に認識し,リスクアセスメントを実施してリスクを低減させる具体的な対策 を講じなければなりません.過去の事故事例をベースに繊維製品に内在する物理的,化学的及びその他のハザードを振り返り,また安全に関連する法律や規制を 紹介し,品質基準や表示内容など品質管理のポイントついて解説します.

15:10~15:25 休憩
15:25~15:55 事例紹介 第18回「アパレル製品の評価,試験及び基準と取扱い表示」
  ・・・・・相馬技術士事務所 相馬 成男
15:55~16:25 座談会「商品表示とクレームや法令違反事例について」
  ・・・・・上田繊維技術士事務所 上田 良行
  ・・・・・一般財団法人ニッセンケン品質評価センター 内山 雅章
  ・・・・・相馬技術士事務所 相馬 成男
(キーワード):原産国および薬機法の不当表示例や注意点,摩擦による色移り,ポリウレタン塩化ビニルレザーの劣化

16:25~16:40 質疑応答および意見交換
16:40~16:45 閉会の辞

〔副教材〕「苦情品診断学実践講座」(日本繊維製品消費科学会発行)をできるだけお買い求めください(定価2,750円,送料別/3冊までは手数料500円で送付,4冊以上は別途連絡).
 
〔参加費〕会 員(学校) 9,000円, 会 員(団体・企業・官公庁)13,000円, 会 員(学生)3,000円
      非会員(学校)13,000円, 非会員(団体・企業・官公庁)17,000円, 非会員(学生)3,300円
  ※会員は不課税,非会員は税込金額です.

〔申込方法〕 参加希望の方は,こちらの申込フォームからオンラインでお申し込み下さい.
〔参加方法〕 参加申し込み時に,会場参加か,オンライン参加かを選んでください.オンライン参加の方には,後日,メールで詳しい参加方法をご案内します.
〔問い合わせ先〕一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 


実践アパレル講座「快適性」入門
-快適性の3要素の基礎と快適商品開発の手法を学ぶ-

 

 実践アパレル講座は、新たに担当することになった仕事に関し早く専門家として活動できるように、基礎から実践にも役立つ知識を学びたいと願っている方々を対象にする講座です。
 「快適性」に対する市場の関心は高く、快適な衣服を目指した新商品の開発が活発に行われていると同時に、温熱生理、運動機能性、風合いを中心に快適性に関する学術研究が盛んに行われています。
 「快適性」を考える際には、他の機能性とは次のような点が異なります。
1)快適性を考える際には、衣服を環境~衣服~人体の系の中で捉える必要があります。そのためには人体生理や環境の基礎知識が必須となります。
2)快適かどうかの商品の良否は、人の感覚により判断されます。商品開発に当たっては物性値で示されることが望ましく、感覚として捉えられる量を機器により計測する技術が求められます。
 本講座の「快適性」入門では、そもそも「快適性」とは何か、という入門編からはじまり、上記1)および2)の課題に答え、快適性をテーマするときに必要な実践的な知識までが学べます。
 講師は1986年以来「快適性を考えるシンポジウム」を年2回のペースで主宰している快適性・健康研究委員会の委員の先生方です。講演時間もお一人90分をとっており、たっぷりとお話が伺えます。
 本講座は快適性に関する商品の開発を目指しておられる商品企画部門をはじめ関係する部署の企業の方々、並びに学術研究に取り組もうとされている大学の方々のご聴講をお待ちしています。

〔日時〕2025年8月8日(木) 10:00~16:30
〔会場〕日本女子大学 新泉山館 1階大会議室  オンライン併用(Microsoft Teams使用)
〔定員〕60名
〔内容〕
(10:30~12:00)1.衣服の温熱的快適性に関する研究手法と評価手法
   …………………………横浜国立大学教授 薩本 弥生
 気候に応じた衣服の快適性を考える際には、衣服を環境~衣服~人体の系としてとらえ、そこで生じる熱水分移動とヒトが感じる温熱生理反応との関係、衣服の素材や構成要因が及ぼす影響等への理解が求められる。本講では、入門編としてこれらの基礎を解説するとともに、模擬皮膚や発汗サーマルマネキン等による快適衣服開発のための物理的評価手法について紹介する。

(12:00~13:00) 昼 食

(13:00~14:30)2.圧力測定による衣服の適合性/動作性評価手法と圧感覚を対象とする研究手法
   ……………………信州大学教授 金井博幸
 被服の適合性(フィット性)と動作性は、いずれも着心地に影響を与える重要な性能である。身体に適合していない被服を身に付けると部分的に高い圧力が身体に作用することがある。また、身体動作にともなって被服素材が引きつれることでも圧力が作用する。このような圧力は着用者に不快感を与えるだけでなく、着用者が健康を害する原因になることもある。本講では、圧力を測定する方法、圧力値から適合性や動作性を評価する方法、心理量と圧感覚の関係について述べる。また、圧力分布を製品設計に生かす研究事例についても紹介する。

(14:30~14:40) 休 憩  

(14:40~16:10)3.風合い・触感的快適性に関する研究手法と評価手法
   ……………………神戸大学教授 井上 真理
 人が触れて用いる被服の快適性において、材料である布の触感は重要な要素である。布の触感や見た目の美しさを風合いと呼ぶ。本講では人の感覚として捉えられる風合い・触感を機器により計測する感覚計測技術として、低荷重域の力学的特性、表面特性、接触冷温感の測定方法、測定データと主観評価との関係について述べる。また、触感に関わる研究事例についても紹介する。

(16:10~16:30)3人の講師を交えた質疑応答

〔参加費〕会 員(学校) 9,000円,会 員(企業・団体・官公庁)13,000円,学生会員1,000円
  非会員(学校)13,000円,非会員(企業・団体・官公庁)17,000円 非会員(学生)1,100円
   ※会員は不課税,非会員は税込金額です。
〔申込方法〕参加をご希望の方は,こちらの申込フォームより必要事項を記入してお申し込みください。
〔参加方法〕参加申し込み時に,会場参加か,オンライン参加かを選んでください.オンライン参加の方には,後日,メールで詳しい参加方法をご案内します.
〔申込・問合せ先〕一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail  
 

直線上に配置

各行事の詳細は、学会事務局まで

 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会事務局
  〒530-0042 大阪市北区天満橋2-2-7-403 (アルカディーナ天満橋リバーサイド)
  TEL: 06-6358-1441 FAX: 06-6358-1442 e-mail